Q15.連続する延長ピンアタッチメント(LP)に部品を取り付ける場合の注意点は?

Q2にあるように、部品のピッチは、呼びピッチとは異なります。
ピンの間隔を判りやすく表現すると、下図のようになり、外リンク間と内リンク間で差があります。

ピンの間隔|外リンクのピンは呼びピッチより短い|ローラおよびブシュの間隔|呼びピッチ|A-A

延長ピンあるいはロングピン(記号LP、EP)は、チェーン本体のピンを延長したピンとなっているため、チェーン本体のピンと同様に、ピンのピッチが呼びピッチとは異なります。
よって、下図のように連続する2つのピンを用いて部品を取り付ける場合には注意が必要です。
図の左側のアタッチメントでは、1つの外リンクにある2つの延長ピンを使用しているので、呼びピッチよりもピンのピッチは短くなります。
図の右側のアタッチメントでは、2つの外リンクにまたがって取り付くことになり、呼びピッチよりもピンのピッチは長くなります。

お客様にて、延長ピンに取り付ける部品を設計する場合は、穴ピッチは呼びピッチに合わせて頂くのが通常です。
部品のガタを極力少なくしたい等の理由で、穴径を小さくしてガタを少なくすると、ピンのピッチとのずれを吸収できなくなり、最悪の場合は、取り付けができなくなります。
このように高精度での取り付けを行う場合は、当社へご相談ください。

お客様取り付けの部品|穴ピッチ=チェーンの呼びピッチ|5リンク毎に部品取り付け|部品の穴に対してピンが内側に寄る|延長ピンアタッチメント|1つの外リンクに部品が取り付く|2つの外リンクにまたがって部品が取り付く

また、特に図の右側のように、2つの外リンクにまたがって部品が取り付く場合は、更に注意が必要です。
下図参照ください。

チェーンがまっすぐな状態の時の、ピンとお客様取り付け部品のピッチ線上に、目印として、▲を付けています。
一つの外プレートに取りつく、図の左側の部品では、チェーンが屈曲する時に、1つの外プレートと一体となって動きますので、お客様取り付けの部品の中でピンが回転することはありません。
しかし、2つの外プレートにまたがって取り付く図の右側の部品では、外プレートが別々に動き、その結果ピンも別々に回転することになります。(図の▲の位置のようにずれることになります。)
このような取り付けになる場合は、お客様で取り付ける部品の固定方法にも十分配慮して頂くようお願いします。
(ねじ付ピンにしてナットで締め上げたり、穴をしまりばめとして部品を圧入する等は出来ません。)
また、ピンと部品の穴の摺動が繰り返されますので、部品の硬化処理や給油といった摩耗対策も、適宜考慮してください。

チェーンがまっすぐなとき|チェーンがスプロケットに巻き付くとき|ピンは外プレートに固定

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