Q13.何故初期伸びが生じるのでしょうか?また、初期伸びはどれくらいあるのですか?これを完全に除去することは出来ませんか?

内リンクは、内プレートに圧入しているため、微小ですがブシュ端部径は小さくなっています。
また、チェーンを使用している時は、チェーンに張力が作用しているため、ピンにはたわみが発生しています。
これを表現したものが下図です。

ピン|ブシュ|摩耗が進行すると接触範囲が増える。|※判りやすくするため、誇張しています。また、ローラは省略しています。

使用開始当初は、ピンとブシュの接触範囲は、一部の範囲に限られます。少ない接触範囲で張力を支えるため、面圧が高く、摩耗が早く進行します。
これが初期伸びとなります。
ある程度摩耗が進行すると、接触範囲が増えるため、面圧も低くなり、摩耗進行速度が遅くなります。(いわゆる、アタリが出た状態となります。)
初期伸び量は、一般的に0.05%〜0.10%程度発生することが多いです。
初期伸びはこのように発生しますので、完全に除去することは難しいです。
なお、チェーン製造時に高荷重を一時的に負荷する場合もあり、これを「初期伸び除去、初期伸長」と呼ぶこともあります。

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